前回の記事では、ホームページ買取事業者も、従業員の毎月の給料から労働保険料や源泉所得税を天引きしなければならないことをお伝えしました。

さて、天引きした保険料や税金を役所に納付すれば、それで給与関係の事務が完了というわけではありません。
ホームページ買取事業者は1年の最後に、年末調整も行わなければならないのです。

年末調整とは「給与所得者の確定申告」とも呼ばれています。
実は、従業員の給料から天引きする所得税は、一種のみなし計算であるため、年末に1年間の給料金額が確定すると、それに対応する正しい所得税額と、それまでの天引きの合計額にどうしても差額がでてしまうのです。
その差額を精算する作業が年末調整です。

ちなみに、買取事業者で以前会社勤めをしていた方は、年末に源泉徴収票というその年の年収が記載された小さな用紙をもらったり、ふだんの給料とは別に税金の還付としていくらかもらえた記憶をお持ちの方がいらっしゃるでしょう。
それが年末調整で、多くの場合、税金は少し還付されることになります。

ホームページ買取事業者は自分自身の確定申告のほか、従業員の年末調整も行う必要があり、年末から翌年2月にかけてはかなりの事務作業が必要です。
この時期はホームページ買取自体も忙しい時期ですから、段取りの良い業務進行を心がけましょう。

それでは、年末調整作業の進め方をざっとご案内しましょう。

実は年末調整では、まず各従業員から、必要書類をもれなく集めるということが重要です。
必要書類として、主に以下のようなものが挙げられます。

一、扶養控除等異動申告書
二、生命保険料や地震保険料の控除証明書
三、住宅ローンの残高証明書

一は国税庁のホームページからダウンロードして記入すれば良いのですが、二と三は10月頃に保険会社や銀行から郵送されてきます。
郵便物には気を付けて、年末調整の時期に必ず提出するように、ホームページ買取事業者は従業員に告知しておく必要があるのです。

また同じ10月ころ、ホームページ買取事業者に対しては管轄の税務署から年末調整に使う書類一式が分厚い封筒で郵送されてきます。
こちらもしっかり保管しておいて下さい。

さて、必要書類が全てそろえばいよいよ年末調整の計算です。
上述の通り、年末調整は確定申告の簡易版ですから、それなりに知識も必要で注意点も多くあります。
ホームページ買取事業者で自信がない方は、必要な入力を行えば自動で税額を計算してくれる給与計算・年末調整用のソフトを使うと良いでしょう。
今では幾種類もの使い易いソフトが、年間1万円前後で提供されています。

なお、年末調整作業は従業員の所得税精算・源泉徴収票の作成だけではなく、それに付随していくつかの報告用紙も管轄税務署に提出する必要があります。
そちらも忘れずに作成・提出しておきましょう。